遠くを見る。
中村です。
当院は起立性調節障害に絡んで、自閉気味、引き篭もり気味の子が多いのですが、アドバイスする時心掛けているのは、困りごとを解決しようとするのではなく、生活全般を充実させることです。
どうしても親御さんは、出来ない事をやらせようとしてしまい、ダメダメダメを連発してしまいます。
これでは、お子さんは参ってしまいます。
そうすると、怒られないようにだんだん部屋に引きこもるようになり、ゲームの世界に閉じこもるようになってしまいます。
そうならないために、好きなこと、興味のあること、やりたいこと、やれることを増やすように心掛けていった方が良いと思います。
その為には、今まで行ったことのない所、触ったことのないもの、見たことのないもの、食べたことのないもの、会ったことのない人、乗ったことのないものなどを体験させてあげるよう薦めています。
その中から、自分の世界、可能性が拡がっていけば、自然と困りごとが小さくなっていくはずです。
ひきこもる時間、ゲームの時間が相対的に減っていくはずです。
生活が整い、元気と笑顔が戻ってきます。
将来への希望が生まれます。
遠くを見据えてやっていくことが大事と思っています。