病と治癒
なぜ、人は病むのか?
事故や感染症でない、長引く症状の場合、その原因は、本来の人間の設計図通りに使われていないことが考えられます。
もちろん、人間には適応力が備わっていますが、現代ではそれを上回る変化が起こっています。
・薬
・食品添加物
・空気の汚れ
・電磁波
・人工の光
・大量の情報
・多すぎる人間
感染症について
なぜ、病は怖いのか?
原因がわからないからです。
原因がわかれば、半分治癒したようなものです。
たとえば結核。
明治時代までは「死の病」と恐れられ、多くの人が命を落としました。
しかしコッホが結核菌を発見し、結核が細菌によって引き起こされることが判明しました。
抗生物質による治療方法も確立されました。
結核による死者は激減しました。
ここで注目すべき点があります。
当時の日本の庶民は貧しく、医者に掛かれない人が大半でした。
しかし、結核による死者は激減したのです。
これはどういうことかというと、
ひとつには衛生環境、栄養状態の向上。
もうひとつは、結核は結核菌によって起こり、治療すれば治る病気だ、という情報が人々に知れ渡ることにより、結核を恐れなくなったためと考えられます。
当時の人々にとって「死の病」と恐れられた結核。
かかった人は絶望したでしょう。
その絶望した心が、病をより悪化させたのでしょう。
結核が治るとわかると、気持ちは前向きになり、自然治癒力も高められ、死者が激減したと考えられます。
つまり、原因や治療法を「知ること」そのものが、最高の治癒方法なのではないでしょうか。
「知ること」を妨げている原因
それは「依存」です。
お医者さんや偉い人に任せて、自分は何も考えないのが楽だからです。
だから、知ろうとしません。
自分の身は自分で守るのが、当たり前です。
依存から自律と自立することが、治癒への道です。
治癒とはなにか?
人間が傷や病気から治るのは、自然治癒力のためです。
それだけです。
漢方薬が効くのは、漢方薬に含まれる微量の毒素が自然治癒力を引き出すためです。
温泉が効くのも、温泉の微量の毒素が自然治癒力を引き出すためです。
何かを取り入れて治すのではなく、本来持っている自然治癒力を上手に発揮することが肝心です。
炭酸泉はなぜ効くのか?
炭酸は二酸化炭素です。
皮膚の表面が二酸化炭素に覆われると酸素が少なくなり、
酸欠状態になります。
人間の体は、これを危険と判断し、血管を拡張して、
何とか酸素を送ろうとします。
よって、血流が増加して、回復するのです。
そのため、本当に疲労しているときは、逆効果です。
自然治癒力と心

自然治癒力を発揮するには、心のあり方が非常に重要と考えられています。
プラシーボ(プラセボ)効果
偽薬効果とも言われ、ただのビタミン剤を治療薬と称して患者に与えると、本当に治ってしまう現象。その正体は、人の持つ自然治癒力です。
ノセボ効果
痛みがあるはず、と思い込んで本当に痛みが出ること。
痛みを探しすぎると出ることもある。
心による自然治癒力の発揮の代表的な療法
・サイモントン療法
・パッチアダムス
・バイオフィードバック
・PNI(精神神経免疫学)