お薬について
お薬について

お薬を常用されている方は、たいへん多いですね。
お薬は、痛みや症状をやわらげてくれる、ありがたいものです。しかし身体にとっては異物ですし、必ず副作用が伴います。また交感神経を刺激し、自然な治癒を遅らせるという弊害もあります。
私は、医師ではありませんので、薬の服用の可否を判断はできません。どうするかは、かかりつけのお医者さまに相談し、最終的にはご自身で判断していただく以外にありません。
ここでは、お薬の服用についての、あるお医者さまの見解を紹介させていただきます。
この一文は、世界的な免疫学の権威である安保 徹先生の著書からの抜粋です。今後のご自身の健康を考えるうえで、ご参考になさってください。
※出典「病気にならない免疫生活のすすめ」 新潟大学大学院教授 安保 徹著(中経出版)
薬は悪循環を招いてしまう
薬で病気が治るのだったら、こんなに楽なことはありません。今頃、病気はすべてなくなっているはずですから。
ところが患者の数は減るどころか、どんどん増えています。
現代における病気は、すべて食生活の問題、社会や職場におけるストレスの問題、環境の問題など、現代社会が生み出した独特のひずみから出てきたものです。
社会全体が生み出した破綻を、薬一つで治せればいいでしょう。
しかし、実際は薬は問題を解決してはくれません。
薬の罠は「麻痺ぐらいはさせられる」という点にあります。
急性疾患の場合は、ある程度症状が軽くなったりするので、薬を使うことも効果的です。
しかし、薬は一時的に症状を麻痺させるだけなので、長期間にわたって飲み続けても根本的な原因を治すことはできません。
特にお年寄りが飲んでいい薬は一つもありません。お年寄りが高血圧の薬や、抗不安剤、睡眠薬に手を出すと、体力に余力がない分、一気に体を痛めつけてしまいます。
40代、50代だったら、まだ跳ね返せる力があるのですが、70代以上となると、たった1種類の薬でもダメージが大きくなります。
薬を飲み出したら一気に活力を失い、いつも体調不良に悩まされるという流れに入ってしまうことでしょう。
私が老人介護施設に行ったときに見たのは、薬が生む悪循環の流れでした。
要介護者が、腰が痛いと訴えると、痛み止めを出されます。すると、血流が悪くなり、高血圧を呼びます。
高血圧を抑えようと降圧剤を飲むと、夜眠れなくなります。眠れないと不安なので、睡眠薬や抗不安剤などが出ます。
このようにして芋づる式に薬が山ほど出るのです。
70代以上の人がそれだけの薬を飲むと、薬に太刀打ちできる期間が長くて5年くらい。だから介護施設に入ると、寝たきりになってしまうわけです。
勘の良い人だと、「薬を飲んだらフラフラする」とか「薬を飲んだからかえって変になった」と体の異変に気づくはずです。
気付いたら、薬から離れればいいのです。
お年寄りが病院で診察を受けるのは、自分の存在意義を確かめることのできる良い機会です。
だから、どんどん先生に診てもらえばいいでしょう。しかし、薬は最小限にして、もらっても飲まないくらいの決意が必要です。
では、薬が病を治しているわけでもないのならば、なぜ医師は薬を出すのでしょうか。
答えは、それが習慣になっているからです。
質問に対するちゃんとした答えになっていないように聞こえるかもしれませんが、医師は、医療行為として薬を出すのが習慣になってしまったのです。
これは昨日今日始まった習慣ではなく、明治維新で西洋医学が入ったときに始まったことなのです。
薬は病気を治さない
そもそも治りもしない薬がはびこっているのは、体が治癒しようと起こしている正しい反応を、悪いものと、間違ってとらえているからです.
腫れたり、熱が出たり、痛みを伴うことは、すべて治癒の過程です。
病気は交感神経の緊張によって血流障害が起こり、顆粒球が増えて組織破壊を起こすということはすでに説明しました。
反対に体が治るときは、副交感神経が優位になって血流を促進し、傷ついた組織を修復します。
このとき、治すために痛みを起こしたり、発熱させたりするのですが、これらの症状は必要不可欠なプロセスなのです。
ところが、人間は未熟者だから、あまりに痒くて辛かったり、痛かったりするとき、対症療法で薬を使って辛さを軽減します。
しかし、急性期の辛い状況を一時的にしのぐための薬の服用ならばまだしも、何年にもわたって飲み続ける対症療法なんてあり得ません。現代医学は慢性疾患を治すことはできないのです。
それどころか、薬を飲み続けることで、体が薬に対応した状態へと変わってゆくため、病気は治るどころか、薬が止められなくなってしまいます。
また、長期間に及ぶ薬の服用は、免疫力を低下させてさまざまな副作用を呼び、新たな病気まで招く原因となっていきます。
では、どうやって治癒するのか。それは、自分の免疫力に頼ることです、
病気になる原因はストレスや働きすぎが主な原因ですから、副交感神経を優位にする穏やかな生き方を目指せばいいのです。
お薬を長年服用されている方へ
お薬を長年服用されている方には、2つの選択肢があると考えられます。
1.薬は飲み続けてもいいから、症状を少しでも緩和したい。
2.薬はやめて、本物の健康を取り戻したい。
1.と2.では、当院のアプローチの仕方が変わってきます。
1.の場合は対症療法となり、施術回数も少なめです。(4~5回)
一時的に症状が軽くなるかもしれませんが、そのうちまた元に戻ります。
根本改善にはなりえません。
薬の長期服用は、脳卒中や認知症のリスクを高めると言われています。
2.の場合は、根本療法となります。
施術回数も10回以上となり、薬の離脱症状や好転反応でとても苦しむ可能性が高いです。
しかし、切り抜けられれば、症状を根本的に解決できるでしょう。
決めるのはあなたです。
リスクとベネフィットをよく考えて、決断しましょう。
あなたの問題です。
厳しいようですが、あなたが責任を持つしかないのです。
決断することが大切です。
多剤大量処方について
うつやパニック障害などは、精神疾患とされます。
精神科や心療内科で受診すると、必ず薬が処方されます。
多剤大量処方をされることも、珍しくありません。
以下の動画は、多剤大量処方で人生が狂いかけた方が制作されものです。
ぜひご覧いただき、ご自身の判断材料としていただきたいと思います。
消炎鎮痛剤(ロキソニンやボルタレン)
消炎鎮痛剤(ロキソニンやボルタレン)はどうしても耐えられない痛みを一時的に和らげるには重宝しますが、長期使用となると、大変危険です。
ドラッグストアなどで気軽に購入する前に、そのつらい症状の原因は何なのか?よく考えるべきではないでしょうか?
『消炎鎮痛剤が全身病を誘発している』
消炎鎮痛剤の作用とはどういうものでしょうか?
消炎鎮痛剤は血管を開く物質であるプロスタグランジンの生産を阻害する薬剤ですから、血管を閉じるように働きかけます。おしかける血流、おしかける痛み物質が止められるわけですから、痛み自体は一時的に止まります。
しかし、血流を止めているわけですから、同時に、組織修復自体も止めてしまいます。
消炎鎮痛剤は、湿布薬にも使われることでもわかるように血流を止めるからよく冷えます。痛み物質の産出を抑えた上に冷やしてしまえば、痛みを感じなくなりますが、同時に治癒反応を止めてしまっているわけですから、結局、疲労の回復も組織の修復も起こりません。根本的に治癒を止めることになってしまいます。
これが、消炎鎮痛剤の効能といわれているものの真相なのです。
しかし、消炎鎮痛剤の薬自体に対して何の疑問も持っていないようです。
今の腰痛・膝痛治療の主流は、そういう状態です。
だから腰痛がすっきりと治ることがないのです。
さらに、腰痛、膝痛の治療として処方された消炎鎮痛剤は局所的には血流の抑制という形で働きますが、同時に全身にも影響を及ぼします。
消炎鎮痛剤というのは経皮吸収で、必ず体の中に吸収されて全身にまわりますから、全身の血流が抑制され、血管を閉じるので、血圧が上がります。この状態は、1週間とか2週間ぐらい続くだけなら、破綻をきたすことはありませんが、1ヶ月、半年と続けていると、強い交感神経緊張症状がでてきます。高血圧症や、夜眠れなくなるという症状が出るのはこのためです。
ほかにも、肥満のある人たちは糖代謝が上がって糖尿病の発症のリスクが高まります。
交感神経緊張状態というのは、副交感神経緊張とメリハリのあるリズムで交替している限りは、元気が出る状態です。
しかし、ずっと交感神経緊張状態のまま固定してしまうと、いつも疲れているという状態になる、もう疲れて、疲れて、いつも1日中具合が悪いというような状態になってしまいます。
すると、さまざまな不定愁訴が現れますから、症状ごとに薬が追加されて、今度は薬漬け医療のはじまりです。
高血圧になれば降圧剤、不眠の人には睡眠薬、疲れていつも不安になる人には抗不安薬、糖尿病の人には経口糖尿薬、と次々に薬を増やしていきます。よくお年寄りで、薬袋にはちきれんばかりに薬をもらって帰ってくる人がいます。
そういう人たちの出発点が消炎鎮痛剤の服用です。消炎鎮痛剤を服用したことによって、破綻をきたしている人は多いはずです。
交感神経緊張状態というのは、いつも興奮しているので、脈が速くなります。1分間に80ぐらいで、いつもタカタカ、タカタカと頻脈状態です。
すると心臓にも負担がかかって、心肥大が起こってきます。
さらに血管が閉じるので、すごく体が冷えます。
指先がいつも冷たい。夏でも靴下をはかないといけないほどの冷えがでてきます。
もっと冷えがひどくなると、足の指が紫色になってきて、最後には腐ることすらあります。交感神経緊張状態が持続すると、ありとあらゆる病気がでてくる危険性がきわめて高いのです。
だからこそ、そういう状態をつくりだす消炎鎮痛剤の服用にはもっと慎重になるべきです。
消炎鎮痛剤は湿布薬、内服薬、座薬といろいろありますが、どういう形で処方されてもまったく同じことが起こります。
したがって、飲み薬をやめても疲れている状態が治らないというときは、貼り薬を使っていないか、見直さなければいけません。
もちろん、打撲や怪我などの急性の炎症の場合には、激しく起こりすぎる炎症を止めるために消炎鎮痛剤を使い、場合によってはアイシングなどをして冷やすということも必要です。
急性期に、限られた必要な時間だけ消炎鎮痛剤を使う分には、もちろん、問題はありません。
問題となるのは、慢性的な疼痛に延々と使い続けることです。
消炎鎮痛剤の長期服用は、だいたい5年から10年の間に破綻をきたします。
最後には、交感神経緊張状態によって消化管の働きが止められてしまうので食欲がなくなってやつれ、老化が促進されて寿命がつきるというような形で破綻することになります。
そう考えると、じつに恐ろしい薬です。
長期にわたって服用しないように、患者の側でも自分のもらっている薬をよく知っておくことが必要です。
出典:「免疫革命」著者:安保 徹(新潟大学大学院医学部教授)
カフェインについて
カフェインもまた一種の薬物です。
過剰に摂取すると次のような症状がでることがあります。
- 不眠
- 落ち着きがなくなる
- 緊張感
- 感覚過敏
- 多弁
- 不安
- 焦燥感
- 気分高揚
- 一時的な不眠症
- 胃痛
- 胸痛
- 吐気
- 嘔吐
- 心拍数の増加(時に不整脈)
- 心筋収縮の促進
- 血流増大
- 動悸
- 呼吸が速くなる
- 頻尿
- 一時的な筋骨格の持久力増進
- 振戦
- むずむず感を生じる
- 痙攣を起こす
- 瞳孔拡大
- 赤面
- 頭痛
重度になると、
<急性中毒>
- 神経圧迫による視覚異常や聴覚異常
- 死に至る可能性あり
<慢性中毒>
- 焦燥感
- 神経過敏
- 興奮
- 睡眠障害
- 顔面紅潮
- 悪心
- 頻尿
- 頻脈
<精神症状(重度)>
- 精神錯乱
- 妄想
- 幻覚
- 幻聴
- パニック発作
- 取り乱す
- 衝動性
- 精神疾患の悪化
実際に、カフェイン中毒で死亡事故も起きているようです。
また、摂取をやめても、
<摂取を中断した場合の離脱症状>
- 頭痛
- 眠気
- 集中力の減退
- 疲労感
- 不安
- 抑うつ
- 運動遂行能力の低下
- 発汗
- 嘔気
- カフェイン摂取の渇望
のような症状が起きるとされています。