脳の凪(実践編)
引き続き、
大嶋信頼著
「それ、あなたのトラウマちゃんのせいかも?」
から、
今回は、実際に私自身のトラウマからの脳の過覚醒を解消してみようと思います。
正直、本を読み進めていくうちに、私にも心当たりがあり(誰でも大なり小なりありそう)試してみようと思いました。
あくまで個人的な感想であることを、ご容赦ください。
根底にある恐怖
書籍の中では、トラウマからの脳の過覚醒を解消する方法として、
「根底にある恐怖」を7回心の中で唱える。
ということだそうです。
この「根底にある恐怖」は、トラウマによって生じている恐怖です。
「根底の恐怖」は、海馬に記録されていない宙に浮いた記憶(トラウマ)のため、想起することはできません。
しかし、どんな恐怖であるかは推測できます。
「根底にある恐怖」(トラウマ)を回避するために、脳が過覚醒を起こして、様々な不安、嫌な事、恐怖を生じさせているのですが、
それらの感情を辿っていくと、最終的に同じような「キーワード」に辿り着くそうです。
その「キーワード」が、「根底の恐怖」(トラウマ)と同じ感情である可能性が高いのです。
その「キーワード」から浮かび上がった、「○○の恐怖」を7回心の中で唱えると、その「○○の恐怖」が少し蘇ってきます。
その「○○の恐怖」に浸ると、神経の恒常性機能(ホメオスタシス)により、恐怖心が薄れていき、脳の過覚醒が収まっていくという仕組みです。
見捨てられる恐怖
実際に自分で、試しました。
私にはどんなトラウマがあるのか?
自分の中のよく出てくる、いやな感情を思い出すと、
- 人づきあいを面倒臭いと感じる。
- 貧乏はいやだ。
- スゴイと思われたい。
- 失敗するのが怖い。
など。
他にもいろいろあるのですが、これらの思いの裏にある感情の動きを辿っていくと、私にとっての「根底にある恐怖」がわかってきました。
それは、
「見捨てられること」
です。
私の思考や感情の裏には、
「見捨てられる恐怖」
が常に存在しています。
幼少期に何かあったのかもしれませんが、トラウマなので思い出すことはできません。
本にあったように、「見捨てられる恐怖」を7回唱えて、その恐怖に浸ることにしました。
実践すると…
私は日頃から、ヴィパッサナー瞑想を実践しているので、
その瞑想のときに、心の中で「見捨てられる恐怖」を7回唱えてみました。
すると、恐怖心はあまり感じなかったのですが、瞑想に対する集中力は増した気がしました。
何回か実践するうちに以下のような変化が現れました。
- 左手の痺れが感じられた。
- 左腕が熱く感じられた。
- 首から上で違和感感じる部分が多数あった。(特に眉間)
- 視界がスッキリした。
- 胸が少し息苦しくなった。
- 心臓の鼓動が速く感じられた。
- 頭がスッキリ、気持ち良くなった。
- 体がこそばゆく、熱を持った感じになった。
- とにかく、腰が痛くなった。
特に腰の痛みは、特に腰を捻ったり、重いものを持ったりしていないのに、5日間も痛みが続いたので驚きました。
- トラウマが腰痛として出た。
- 人間は常に腰痛持ちであり、脳内麻薬で痛みを緩和しているが、脳の過覚醒の沈静化に伴って、脳内麻薬が一時的に減った。
のようなことが原因として推察できます。
まだ実践し始めて日が浅いですが、脳の過覚醒が少しは解消されているような気がします。
書籍によると、脳の過覚醒が静まると、脳が「凪」のような状態になり、「今、ここ」がとても心地よく感じられるようになるそうです。
何だか「禅」に似てますね。
続けた先が楽しみです。
(終わり)