トラウマについて
とても興味深い書籍を見つけましたので、紹介致します。
書籍名「それ、あなたのトラウマちゃんのせいかも?」
著者 大嶋信頼
トラウマと言えば、「精神的外傷」という意味は知っていましたが、
明確にどういうものかよくわかっていませんでした。
この本によると、トラウマとは、
「想起することのできない、死に匹敵するような恐怖の記憶」
とされています。
人間はあらゆる体験を、「記憶」として脳の「海馬」に納めるのが通常です。
しかし、あまりにも強い、死に直面するような「恐怖」を体験した場合、人間の脳は「苦痛に耐えられない」と判断して、「海馬」に「記憶」として収納せず、脳の中に「宙に浮いたような状態」になるそうです。
これが、「トラウマ」となります。
この「トラウマ」は、脳の海馬に過去の記憶として整理されていないため、常に「今、起こっているフレッシュな体験の記憶」として脳の中に漂ってしまいます。
このため、脳はこのトラウマに常に反応してしまい、過剰に覚醒してしまう、過覚醒の状態になってしまうのです。
(つづく)