本当のことを知る、ということの難しさ。
あなたはだまされない自信がありますか?
無痛整体 無為楽堂の院長 中村です。
今回は、情報というものをどう捉えたらよいのかについて、考えてみたいと思います。
だれも気づかなかったのか?
テレビなどでコメンテーターとして活躍されていた自称ショーン・マクアードル川上氏 に学歴や経歴に詐称疑惑が浮かび上がっています。
以下のような疑惑が持たれているそうです。
1.テンプル大学卒→日本の高卒
2.ハーバード大学院(MBA)卒→オープン授業を3日受けただけ
3.パリ大学留学→オープンキャンパスに行っただけ
4.経営コンサルタント→実態のないペーパーカンパニー
※ただし、ショーンKは自身のHPにて経営コンサルタント事業は下請けという形でやっていたのでクライアントからの証言は得られないが本当に仕事はしていたと主張している。
5.米国人親から生まれたハーフ→純粋な日本人
6.ショーン・マクアドル川上→川上伸一郎
※昔、熊本で同級生だった人物は当時の川上氏のあだ名が「ホラッチョ川上」だったと語っている。ホラッチョというのはホラ吹きを意味する言葉。
7.世界7ヶ所にコンサル会社→実態なし。具体的に語れる実績もなし。渋谷にあるオフィスは月3万円のレンタルオフィスと判明。
8.共同経営者にジョン・G。マクガバン氏→無関係な人物の写真を無断使用していた。
私自身、この方のコメントは「わかっている風なこと」を「もったいつけて」言うので、あまり好きではありませんでした。
しかし、このような詐称が本当だとしたら、なぜ関係者はみんな騙されてしまったのでしょう。
先入観が作り出す、ハロー効果
心理学の用語に「ハロー効果」というものがあります。
ハローとは「後光」という意味です。
人は、ある対象を評価をする時に、顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価を歪めてしまう傾向があるのです。
例えば、ある人が難関大学卒であったり、スポーツに優れていたり、字が上手だったりする場合、その人が学力や体力や字の上手さにおいてだけでなく、人格的にも優れていると思い込んでしまうケースが挙げられます。(実際には関係ないですよね。)
今回のケースは、正にこの「ハロー効果」に当てはまるのではないでしょうか?
過去にも、佐村河内氏のゴーストライター問題や古くはクヒオ大佐の結婚詐欺などもこの「ハロー効果」が当てはまるのではないでしょうか?
外国の有名大学や経営コンサルタントなど、いかにもできそうな人を演出することによって、多くの人がこの人のコメントについて、「良いことを言う」と信じ込ませていたのでしょう。
真実はどこに?
この「ハロー効果」のために、今回のようにだれもが騙されてしまうとしたら、今現在でも私たちは何かを「ハロー効果」によって見誤っているかも知れません。
私は整体師なので、医療関係などで気にかかるところがあります。
例えば、
・有名大学の教授が言ったことだから正しい
・海外では評価が高い
・みんなが使っている
・エビデンスがある、ない
など。
一体、なにを信じたらよいのでしょうか?
自分の頭で考える。
簡単ではないかも知れませんが、自分の頭で考えなければいけない、と私は思います。
大事なことほど、疑ってみる、問い直してみる、近づいて見る、離れて見る、意図を感じる、人を観るなどなど・・・
自分の先入観、固定概念に敏感にならないといけないですね。